株の売り時・買い時、その見極め方法は!

定量分析オンリーであるテクニカル分析

テクニカル分析では、株価それ自体だけを分析します。それ以外の判断材料を考慮に入れません。なぜなら、あらゆる社会状況を織り込み、株価が決まるはずであるからで、株価以外の材料を判断に加えると、ある材料が二重に評価されるため、判断が狂ってしまう、と考えるのです。
テクニカル分析の代表的な手法は、ロウソク足分析と移動平均分析との二つになります。これら以外にも多種類考案されていますが、複雑なものが良いとは限りません。それぞれのテクニカル分析の手法には、それなりの理屈があるのですが、必ずしも科学的ではなく、経験則的なものであり、確率的なものとなります。しかも、どの手法も、何パーセントの確率で的中すると断定的に言えないものです。人によって、運用の仕方や解釈の仕方が違うからです。

定性分析が中心であるファンダメンタル分析

株価に影響と与える社会事象を観察し、重要な異変がありそうな状況、あるいは、既に異変が生じている状況を勘案し、それを材料に株価の予想を行うのが、ファンダメンタル分析です。内外の政治動向、内外の社会状況、経済統計の発表、政策の発表、為替相場の動向、この種の株価に影響を与えそうな材料を最大限に集めて、これを分析して株価動向を予想します。変化の性質に着目するものであり、変化量は補助的なものに過ぎません。重大な質的変化を捉えるのであって、変化量が大きくなるまで待つものではないのです。それでは、対応が遅すぎます。
ファンダメンタル分析は、理論上、正しいものです。しかし、実際の運用となると非常に難しく、無数にある判断材料を総合して分析する統一的方法がありません。個人で、ファンダメンタル分析することは難しいです。情報も充分に集められません。
結局、個人が行う場合、テクニカル分析になるわけですが、小さな変化であっても、質的に重要な変化は捉えるべきであって、種類を限定して、ファンダメンタル分析も限定的かつ補助的に用いるのが、良いのではないかと思われます。ただし、テクニカル分析の基本理念に反しますが。